ハクモクレンと知り合った思い出

こんにちは、テラス木蓮 泉です。

「好きな木」を好きになったきっかけ、というのが皆さんそれぞれあるのではないでしょうか。
今日はハクモクレンのお話です。

ハクモクレンと青空

私がハクモクレンと「出会った」のは20代中ごろ。(それまでも勿論、目にしてはいたわけですが)
当時は、東京都杉並区のマンションに住んで都心に通う勤め人でした。
部屋は3階にあり、となりの戸建ての広い庭を窓から見下ろすことができました。
(周囲には広い庭のあるお家がたくさんありました。)

そのお隣の庭に大きなハクモクレンの木がありました。
秋、大きな葉っぱが ぱらぱらと落ちると、すでにその付け根にはふわふわの毛に包まれた花芽があることに気づいたのです。
長い冬の間はずーっとそのまま、強い北風に耐えていました。
「こんなに長い間、準備しているんだなぁ」と思ったことを、覚えています。

その様子をずっと見ていたので、つぼみが膨らみ始める早春はもう期待でいっぱい。
なのに、ヒヨドリがつぼみをどんどんかじってしまうのです!かじられて茶色くなったところを見ながら、残念な気持ちになりましたが、それも自然の中にあるハクモクレンにとっては承知のうちなのでしょう。

しばらくして白いチューリップのような花が開くと、まるで「ぼんぼり」のように内側から光って見えました。
青空を背景に輝いている、白くて大きくて肉厚の花。みごとな眺めです。
でも花の盛りはほんの1週間も続きません。
「白くて大きくて肉厚の花」は、色褪せて茶色くなるのがとっても目立つのです。
だから、ハクモクレンが白く輝くピークは毎年「どうしても目に焼き付けなければ」と感じてしまいます。

ある年、お隣のハクモクレンがばっさり剪定されていました。なんだか心無い仕打ちのように感じてしまい、そのころガーデンデザインスクールに通っていた私は、実技の先生に「大丈夫なのでしょうか」と尋ねてみました。
モクレンは強剪定しても大丈夫なのだそうです!ほっとしました。
かなり大きくなっていたので、管理のためにそうしたのでしょう。
また、毎年同じところで切っているとそこがコブになったりするので、時々強く切り戻したりもするようです。

モクレンの仲間にはいろいろな花色、品種があって華やかですが、「やはりハクモクレンが一番」と感じるのはこの木の記憶があるからだと思います。今もそのままあるでしょうか。

埼玉に来てからは、さいたま市役所のハクモクレンをチェックするように。
数があるので盛りにはみごとです。

あとひとつの思い出は、
小学生の娘が3月半ば生まれなので、彼女が生まれた年だけは、ハクモクレンの盛りを見なかったということです。
「見なかった」ことが印象に残るくらい、自分にとって春には欠かせないものになっていたのですね。

いま、テラス木蓮の小庭シンボルツリーは「株立ちの白花コブシ」。
モクレンに近い仲間です。
コブシの花

すくすく伸びて2階の窓から見えるようになりましたが、今年はひとつも花が咲きませんでした!
おわり。

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